映画デートのススメ>参考例21

さて、参考例通算21本めを数え、フィクション11本めとなる今回、
初めて王道の「ラブストーリー」を取り上げましょう。
「初デートにラブストーリーは避けましょう」とは書きましたが
この作品はズバリ、大人のデートムービー。
2005年公開の『きみに読む物語』です。

認知症を患って過去を思い出すことのできない老女のもとへ、
初老の男デュークが定期的に通い、ある物語を読み聞かせている。
その物語は、1940年のアメリカ南部の街でのひと夏の出来事。
大人達に引き裂かれた若い男女の断ち切れぬ想いの話だった…。

確かに直球の純愛ラブストーリーではあります。
が、しかし、「認知症」という設定がこの物語のキモで、
若い人より、やはり長年つき合ったカップルや夫婦向き。
マンネリ気味のカップルや夫婦にはぜひ観て欲しい！
“大切な人がいる”人ほど、感動させられる映画です。

認知症に加え、年老いた男女の交流を交錯させたことで、
少女向けの子供っぽい青春ラブストーリーとなっていない
ことから、今回ハートウォーミング、ヒューマンドラマの
1つとして取り上げても良いかなと思いました。
作中に出てくる白鳥＝渡り鳥の意味合いも考えさせられます。

きみに読む物語（2004／日本公開2005）アメリカ
監督／ニック・カサヴェテス
主演／ライアン・ゴズリング

参考までに、ラブストーリーを選ぶならこの作品がおススメ！
http://eigarenai.web.fc2.com/index/doryoku.html