映画デートのススメ>参考例27

フィクション17本めは、またしても笑えてほろっとする作品。
コメディのようでいて、ラブストーリーでもあって、
完全な「ヒューマンドラマ」「ハートウォーミングドラマ」。
今回は、2008年公開の『ラースと、その彼女』です。
主演は『きみに読む物語』にも出ていたR・ゴズリング。

アメリカの田舎町に住む26歳のラースは、人一倍優しくて
純粋な心を持つが、極端にシャイで女性と話すのが大の苦手。
そんなラース彼を心配している兄夫婦のもとに、ある日、
ラースが彼女を紹介しにやって来るが、その彼女とは、
インターネットで購入した等身大のリアルドールだった…。

あらすじと宣伝のスチール写真を見ると、まさしく
キワモノ系のコメディと思われがちなのですが、
物話は思わぬ方向に展開し、心が傷ついた1人の男性が
再生するまでを描いたヒューマンドラマなのです。
そして、現代社会で希薄になった人間関係までも再生するのです。

この映画は、アカデミー賞脚本賞にもノミネートされたほどで
主人公を取り巻く人間模様をユーモラスかつ丁寧に描いています。
優しさに包まれた、心温まるいい映画なのは間違いありません！

ラースと、その彼女（2007／日本公開2008）アメリカ
監督／クレイグ・ギレスピー
主演／ライアン・ゴズリング