映画デートのススメ>参考例7

7本めは、60歳を超えても夢を追い続けた
実在のライダーを描いた『世界最速のインディアン』です。
主演は『ハンニバル』などの名優A・ホプキンス。
1000cc以下のオートバイの地上最速記録保持者
バート・マンローの実話に基づいたロードムービーです。

1960年代、ニュージーランド南端の町インバカーギル。
小さな家に独り暮らしの67歳の男バート・マンローは、
1920年型インディアン・スカウトという古いバイクの改造に
日々勤しんでいた。彼の夢は、ライダーの聖地である
アメリカのボンヌヴィル塩平原（ソルトフラッツ）へ渡って
この伝説の愛車で世界記録に挑戦することだった…。
誰にも期待されていなかった老ライダーが、世界最速記録を達成
するまでの紆余曲折をユーモアたっぷりに観せる。
悪い人が一人も出てこない、心温まるロードムービーですが、
実は様々な脚色が加えられ、ノンフィクションではありません。

しかし「心はいつだって18歳」という愛すべき永遠のバイク少年、
このおじいちゃんのキャラに因るところが大きい作品です。
「マシンも人もポンコツ」とバカにしていた人々が、手を貸し、
応援していく、彼の温かい人柄に行く先々の人々が魅了されます。
何歳になっても色々な事に挑戦したい、こういう風に歳をとりたい。
そう思わせてくれ、非常に清々しい余韻の残る素晴らしい映画です。

世界最速のインディアン
（2005／日本公開2007）ニュージーランド・アメリカ合作
監督／ロジャー・ドナルドソン
主演／アンソニー・ホプキンス