映画デートのススメ>参考例15

フィクション5本めは、俳優陣の演技合戦が素晴らしい
2002年公開の『アイ・アム・サム』です。
知的障害の父親と、幼い娘の純粋な親子愛を描いた感動作。
主演は、アカデミー主演男優賞2度受賞を誇る演技派、S・ペン。
娘を演じるダコタ・ファニングは当時名子役と大絶賛されました。

知的障害のため7歳の知能しか持たない父親サムは、
働きながら一人で愛娘ルーシーを育て、幸せに暮らしていた。
しかし7歳になったルーシーは父親の知的能力を追い抜き、
サムは養育能力がないとソーシャル・ワーカーに判断され、
親子は引き離されてしまうが…。

障害者ものとはいえ、安易なお涙頂戴映画になっておらず、
ある意味「法廷もの」とも言えます。
若い頃は“映画界の悪童”とも呼ばれた、ワル親父S・ペンの
見事な7歳の演技がとにかく必見です！

そして映画を彩るビートルズカバー。
これは障害者施設利用者の多くがビートルズ好きだったという
取材を元に、サムもビートルズの蘊蓄に詳しい設定から。
愛娘ルーシーの名も、ビートルズの曲
「Lucy in the Sky with Diamonds」から取られているのです。

アイ・アム・サム（2001／日本公開2002）アメリカ
監督／ジェシー・ネルソン
主演／ショーン・ペン