映画デートのススメ>参考例18

フィクション8本めは、またまた父親との関係を描いた作品。
親子と言うと母親のイメージの方が強いですが、
こうしてみるといい映画って父親との親子愛が結構多いものです。
今回は、2004年公開の『ビッグ・フィッシュ』。
監督は『アリス・イン・ワンダーランド』のT・バートンです。

エドワードは、自分の人生をお伽噺のように語ることが得意だった。
そんな父親を息子のウィルは、あまり快く思えなくなっていたが、
3年前の自分の結婚式で、エドワードがウィルの生まれた日に
巨大な魚を釣った話を始めて不満が爆発。以来不和が続いていた。
そんなある日、母から父が病で倒れたと知らせが入る…。

老エドワードの語るお伽噺のような若き日の回想シーンと、
彼が病に伏せる現実のシーンとが交互に描かれます。
バートンといえば、独特の映像センスによるファンタジーが持ち味。
お伽噺は非常に華やかな色調、現実シーンは落ち着いたトーンと
対比させ、絶妙のバランスで交錯して展開していきます。

実はバートンはこの映画の製作前年に父を亡くし、子供も授かり、
小説の映画化なのですがバートン自身の物語とも取れるのです。
“父と子の和解”というテーマが根底にあり、
それを踏まえて観るとまた感動もひとしおです。

ビッグ・フィッシュ（2003／日本公開2004）アメリカ
監督／ティム・バートン
主演／ユアン・マクレガー

独特な世界観のバートンですが、デートにはこちらもお薦めです！
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