映画デートのススメ>参考例12

フィクション2本めは、2001年公開の
イギリス映画『リトル・ダンサー』です。
一見すると「これって実話ベースかな？」と思ってしまうほど
家族愛が詰まったスポーツもののヒューマンドラマです。

1984年、イングランド北東部の炭坑町。11歳の少年ビリーは
母を亡くし、炭坑で働く父と兄、祖母と暮らしている。
父の勧めでボクシング教室へ通っていたある日、
彼は偶然バレエ教室に参加し、踊ることに魅了されていく。
しかしそのことを知った父は「男がバレエとは！」と激怒する。
ビリーは悔しさをぶつけるように、一層バレエに打ち込み…。

炭坑町に、厳格な父親、その父に自分のしたいことが理解されず
苦悩する息子…この設定って憶えがありませんか？
最初の参考例として取り上げた
『遠い空の向こうに』とまったくそっくりなのです！

前にも触れたように、炭坑町を舞台にしたものは良作揃い！
コメディの要素も取り入れつつも、メインは親子愛であり、
やはり厳格な父親の移りゆく心情が感動を誘います。
ダンスシーンには、T・レックスやザ・ジャム、ザ・クラッシュ
といったイギリスロックバンドの楽曲を効果的に使用。
ビリーの気持ちを表現した激しいダンスも必見です！

リトル・ダンサー（2000／日本公開2001）イギリス
監督／スティーブン・ダルドリー
主演／ジェイミー・ベル